ラジカセ

ポータブルCDプレーヤーが壊れて、買いに行くことになった。
家電量販店のコーナーで驚いた。
私の予算の1万円未満で売られている新品のCDプレーヤーは、
(例外もあったが)ほとんどがCD+AMFMラジオ+カセットプレーヤー
昔ながらの、いわゆるCDラジカセなのだ。

今どきカセットテープなんて需要があるのでしょうか?

CDが登場する前、私らが小学生のころにラジカセが普及しました。
内蔵マイクで簡単にカセットテープに録音ができて、
親父が真室川音頭なんか歌って、試しに録音したのを憶えています。
親父がまともに歌ったのを聞いたのは、その時だけだったような気もします。

中学生になると、コンポスタイルのオーディオセットがステータスで
親にせがんで買ってもらいました。
わずかな洋楽のアルバムの中から、気に入った曲を1曲づつ針を落としては、
ラジカセ直録のマイベストカセットを作っては楽しんでいました。

中学生のうちに、今度は左右にスピーカーのついたステレオタイプが登場して
音の良さにびっくりして、次の夢はステレオラジカセになりました。

それが今やCDプレーヤーまで一体になって、たまたまセール品でしたが
たったの3500円。

 

yjimageSMA7D41X

昔の夢はずいぶん安上がりになりましたが、新しいプレーヤーを買うたびに、
かぐや姫や吉田拓郎やサイモン&ガーファンクルに夢中だったあの頃みたいに、
好きな音楽を流しては嬉々としています。

 
by ガンダルフ