A rolling stone
私の新しいハンドルネームは英語のことわざから拝借しました。
A rolling stone gathers no moss
転がる石は苔をつけない
イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」と
「転がる石」を否定的な比喩で用います。
アメリカでは「活動的にいつも動き回っている人は能力を錆びつかせない」と
「転がる石」を肯定的に解釈するのが多数とのことです。
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの代表曲
Like a rolling stone
どんな気分だ?
何を感じる?
たった一人になって
帰る家もなくして
誰にも知られることなく
ただ転がる石の様になってさ
実は否定的な意味でなく、見栄や飾りを失って人間本来の姿に戻ったことを祝福しているのだとか。
私の場合、ミックやキースみたいな不良ジジイに憧れているだけ。
そこまで高尚な意味はありません。
岩船上町の住吉神社の例祭は4月14日、来週です。
住吉様の前のテーラーは、お父さんの体調が悪いらしく閉店してしまいました。
江戸時代、その場所に住んでいた人が廻船業をしていたそうで、
同業者の仲間と、自分の屋敷に航海安全の住吉神社を建立したのだそうです。
御祭神は底筒男命、中筒男命、表筒男命、
(ソコツツオノミコト、ナカツツオノミコト、ウワツツオノミコト)の住吉三神。
住吉三神はオリオン座の三ツ星の神格化だとする説もあります。
星を目印に航海していた時代、船乗りは北極星や三ツ星を神と崇めたのでしょう。
星=「ツツ」は、例えば夕星(ゆうづつ)などの読み方に名残をとどめています。
真偽はわからないけどロマンティックなお説。
境内の桜はようやく蕾が膨らみ始めました。
お祭りの14日には花がほころびはじめていることでしょう。
住吉の 祭り卯月十四日 春のいぶきに心なまめく
境内の歌碑は昭和56年、今から36年前に立てられたもの。
確か、桜もその頃に植えられた記憶があります。
数本植えたはずですが、1本だけが大きく育ちました。
私は長い間この歌の「春」を「妻」、「妻のいぶきに…」と誤読していまして、
「卯月」を「疼き」(うずき)とかけて
「なんて艶っぽい歌なんだ」とドギマギしていました。
でも内心、誤読の方が秀逸な歌ではないかと思っています。
石の如く悟るには、まだまだ修業が足りないようで。
by 転がる石