フォークソング2

こねだ、転がる石さんがフォークソングのお話しをしていましたが、
僕らの青春はまさに四畳半フォークの盛りでありまして
かぐや姫の「神田川」「赤ちょうちん」「妹」などが大ヒットした時代です

おかげで、その頃中学生だった僕は
「都会で働く」ということは・・・・・・
住まいは三畳一間の小さい下宿か四畳半のアパートで、
きっと窓の下には川が流れ、銭湯行くときは手ぬぐいをマフラーにして(赤限定)
歩くと小さい石鹸がカタカタと音を立て、銭湯を出ると可愛い女の子が待っていてくれて、
そっとハグして「冷たいね・・・」とささやくべきだと思い、
雨が降れば小さなアパートでキャベツをかじりながら彼女の似顔絵を描いている・・・・・

当時坊主頭の野球小僧は少し興奮しながら、
そういうことなんだろうなぁ~と考えていました。

そして僕も含めて、そんな妄想まみれのほとんどの同級生男子が
ギターたげで、かぐや姫をコピーして、南こうせつになりきって、
♪あなたは~もう~忘れたかしら~ なんて、
変声期の切ない、かすれた声で唄い、
聴く方も別の意味で切なくなって聴いていた …
そんな時代でありました。

つい最近、高校の頃に一緒にフォークバンドをやっていた友人が突然連絡よこして
一か月後に催事があって、自分がやっているバンドのボーカルが都合悪くなったので
何とか代りをやってもらえないか?という
僕の人生の中で三本の指に入るくらいの無茶振りをされました

でも実は最近、何故か無性にフォークソングを聴きたくなって
あの頃の曲を一生懸命聴いていたのです…
事の前触れだったのかもしれません 笑

友人の無茶振りもさることながら
「いいよ」と軽く返事をして、
あと一ヶ月しかないというのに、これから練習に参加して曲を覚え、
人様の前で唄うという前代未聞の行動に出た自分が不思議で仕方ありません

きっと、僕の心の中のこうせつが「僕はやるべきだと思う!さぁ青春をもう一度取り戻すんだ!」と
背中を押してくれたのだと思います・・・

ですが、もう既に、以前NHKの「にほんごであそぼ」という番組で「茶碗蒸しの歌」を歌った時と同じくらい
テンパっています・・・

果たしてどうなることやら・・・・・(脂汗)

次回に続く・・・・・

by質実剛健