うまい棒の存在感

「バナナはおやつに入りますか?」
定番の遠足おやつギャグだ。
遠足といえばおやつ。
小銭を握り締め、ワクワクしながら買い物をした。
300円ほどの決められた金額の中で、いかに満足いく買い物ができるか。
しょっぱいものに偏りすぎても甘いものに偏りすぎてもいけない。
しかも、季節によってはチョコ系は溶けて惨事が起きる危険もある。
様々なことに思いを馳せ、駄菓子と向き合うのだ。


私は何事も制限があるから楽しめる、燃えるのだと思う。
ルールや制限があるから面白い。
事実、アムステルダム大学の研究チームが「ひとは制限があるほど創造性が高まるらしい」という研究結果を発表している。


今日は息子の学校行事。
ちょっとした遠足のようなものだ。
おやつは200円まで。
厳しい価格設定ではあるが、だからこそ悩み甲斐もある。
昨日、200円持って買い物に出かけた。

息子は悩むそぶりも見せずポテトチップス(大袋)とじゃがりこを手にし、

あっさりと彼の買い物は終わった。

かさばるじゃないか。 
味、かぶってるじゃないか。
しかも・・・数十円余ってるじゃないか・・・。
お前はそれでいいのか?と問いただし
せめて端数処理にうまい棒だけでも追加を、と迫ったが彼の気持ちは揺るぐことは無かった。
親子とは言え、価値観も遠足のお菓子チョイスも違うようだ。 

地方にっては「家庭の事情」などを考慮したうえで、「統一の菓子を学校で支給」というところもあるというから驚きだ。
やはりおやつ選びは遠足の醍醐味。
お家に帰るまでが遠足ならば、始まりは前日ウキウキでおやつを買いに行くところから遠足なのだ。

今朝、息子は「いこいの森探検」と言う名の旅に出かけた。
ポテトチップスのせいでやけに膨らんだリュックをかついで。

byモノポール