太陽の黙示録

うちの店にある漫画はほぼお客様が置いていったものです。
鬼平犯科帳からナルトまでジャンルも様々。
先日、暇つぶしに手にとってみた漫画が「太陽の黙示録」でした。
今から16年前、2002年に発売されたこの漫画は「日本大震災」に見舞われるところから物語がスタートします。
地震により富士山が噴火。迫る津波。首都圏及び関西は水没。
さらに地割れによって本州が東西に分断されてしまった日本。
そんな過酷な状況のもと「新しい日本」を構築しようとする人々。
この漫画発売の9年後の2011年、東日本大震災が起こったわけですが、まるであの震災を予言していたかのような内容でちょっと怖くなります。
作中では震災後、アメリカ、中国が日本に深く介入してきます。
親米派、親中派と別れる国民。
失われていく日本人としてのアイデンティティ。
そんな日本を捨ててゆく「棄国者」と呼ばれる者たち。
「円」はほとんど価値を失い紙くず同然。
貧富の差はどんどんひろがり難民として世界に散らばる日本国民。

漫画とはわかっていてもなんか怖い・・・。
こんな日が訪れない事を強く願います。

ちなみに作中での2018年は、全国民の体にICチップが埋め込まれ、個人情報すべてを政府に管理されていました。
ゾクッ。

byモノポール