祭りというもの

独り言ですが。

あくまで独り言、他意はないですが。
祭りってのは本当は何の為に、誰の為にやっているものなんでしょうね。

伝統は勿論大事。決められた物事を守るのも大事。ただ、縛られるものであってはいけないと思うのは私だけでしょうか?
多くは見て聞いて、語り継がれ、また書として残り、人の手により守られ、それは如何なるものにも代えがたい伝統であり、長い時を積み重ねて歴史となる。
祭り、あるものにとって我が町の誇り、あるものにとって長として収めたことへの誇り、あるものにとって名誉であり最高の楽しみであるもの。筆者のようなものでは推し量れないほどの幸せをもたらしてきたのでしょう。
しかし、それは多くの縛りとしがらみの代償と言えるものではないかとも思うのです。
それが祭りなのだから当たり前だと言うなら、時代錯誤であり、時代に対応出来ずに現代に取り残された消えゆく存在になりつつあるという危機感しかありません。

歴史、伝統が生み出すものは必ずしも良いものだけではなく、その副産物は時として対立や軋轢、衝突をもたらす。
誤解を恐れずにはっきり言えば、たかだか人口数万人の市の小っちゃい街で、ごちゃごちゃと大それた言葉を並べ、その小さい器でどうでも良いようなプライドを振りかざす。町から一歩下がって見てみてください、実に滑稽でしかないんです。

「 郷に入れば郷に従え 」

確かにそうです。今までは田舎で生きるにはこれが最良なんでしょう。
但し、現代で生き残るためには、

「 郷に入れたくば変革に従え 」

残すべきものは残す、変えるものは変える、年一でやってくるただの重荷になってはいけない。
未来の担い手がやりたいと思えるものに。
制約に縛られ過ぎることなく、若者と共に歩める祭りはこうあるべきではないかと。
伝統と歴史を継ぐ者が居なくなり時代と共に消えゆく前に。

平成の終わりと共に記憶のみに残る存在とならぬように。

by NS!G