レコード針の寿命は?

レコード針の寿命ってどれくらいなんだろう?
レコードの針先はダイヤモンドチップでできているので、そう簡単には
減らないはずなのだが。

ネットで調べてみたら、針の種類にもよるが150~500時間だという。
仮に500時間だとすると、一日に2時間聴いたとして、たったの250日。
一年もたないの? いやいや、今までの経験からして、そんなことはないような気がするなー。

さらに調べていたら、とても信頼できそうな情報を見つけた。
FIDELIXというオーディオ・メーカーさんの記述だ。

『ところで、レコード針は減るの?という素朴な疑問があります。純粋に塩化ビニールと
ダイヤモンドだけで摩擦をするなら、ダイヤモンドは減りません。昔NHKで、ガムテープで
密閉したクリーンな条件と、普通の条件を作り出して、オートプレイアーで掛け続ける実験を
していました。するとクリーンな条件による2000時間では全く減っていませんでした。
多分、1万時間でも平気でしょう。しかし、普通の条件では、小さな砂埃が静電気などで付着し、
ちりちりぱちぱちと音がします。このため小さな砂埃と衝突をしてダイヤモンド分子が少しずつ
欠けていって減るのです。』(FIDELIX社 ホームページより)

やっぱりそうだよな。
塩化ビニールVSダイヤモンドだからね。

でも当然ながら、新品のレコードばかりを再生するわけじゃない。
中古レコードは時には劣悪なモノもあるし、それを再生することは針先にとって相当過酷だろう。
ましてやオレは、レコードのホコリを取り除く裏技と称して「逆回転」を多用するので(笑)、
一般の人よりも針先にかなりの負担をかけていて申し訳ない思いでいっぱいある。

そんなことを思いつつ、昨日レコード針を交換した。
最近になって、特にサ行の歌詞が歪むというか、音が割れて聴こえるようになってしまったからだ。

新品の針は何事もなかったかのように、心地よい音を奏でてくれた。
もっと早く交換すればよかったとも思うが、価格もそれなりだからポンポンと交換できるわけもない。

前回交換した日から、ちょうど4年が経っていた。

by ほでら