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2021.04.01.

本末転倒③

小池都知事の「2030年脱ガソリン車100%」とか?菅総理大臣が2035年まで電動車(ハイブリッド車等含む)100%を実現とか?『井戸』を見ず『車輪』を見ての「本末転倒」発言があった。


全くその通りで、走行中の車のCO2排出量を減らせても、火力発電所でバンバン化石燃料を焚いて、タービンを回し火元の熱源エネルギーを(落してでも!)電気に変換し、こんなにも効率が悪く、地球環境も悪化する日本の火力発電所で作られた電気自動車を走らせる意味などあるのだろうか?

更に、大きな熱エネルギーを必要とするヒーターやコンプレッサーを!電池で?動かし、暖房に使うって!?燃費の良い普通のエンジン車の余熱を捨てずに暖房に使う方がよっぽどエコと思うが・・・

 

エネルギーは他のエネルギーに変換すればするだけ、どうしてもエネルギー効率は落ちてしまう。

火力発電では化石燃料が持つエネルギーの70%が失われているとのことです。

熱源から3割しか取り出せないエネルギーを、更に何百Kmもある送電線で各都市に送りエネルギー効率を下げ、それを更にエネルギー効率を落として(ここでも変換し)蓄電池に蓄え、こんなにもエネルギー効率が悪く、多くのCO2を排出する「化石燃料 電気自動車」の何処がエコなのか?。

エネルギーを活かす熱効率は(内燃機関に限らず)殆どの物体において
様々なエネルギーに変換せずに『火元で活かすのが、一番効率が良い』と、私は思います。

 

CO2を極力出さずに発電するとなると?原子力発電なのですが・・・(-_-;)
以前、電気自動車のCMに出演する一方で、脱原発を訴えている有名なミュージシャンが居た。
その頃は深夜電力が割安だった為、車を走らせない夜間に充電が良い?としていたのも、一旦稼働したら簡単には発電を止められない原子力発電がエネルギー源だったのは皆様ご存知の通りです。

 

先月マツダがMX30という航続距離を200㎞程度とあえて小さなバッテリーの電気自動車発売した。

 500万円もするけど・・(・・;)

電気自動車がネックの航続距離を延ばそうと、バッテリー容量を大きくすると「ライフサイクルアセスメント」が逆転し、CO2を逆に増加させ、それこそ「本末転倒」になってしまうからです。

小さなバッテリーにしたマツダの判断は正しいと思いますが、火力発電が80%の日本ではCO2排出量が欧州より圧倒的に多く、MX30の蓄電池容量でも削減高価はあまり得られないとのこと。(涙)

その電気自動車本体を作る根源のエネルギーだけではなく・・・


実は、電気自動車の半分を占めるバッテリーがこんな事になっています。(涙)

上記の通り、中国や韓国の火力発電所は石炭を主たる熱源とする為、日本の天然ガスを主とするCO2排出量の2倍もの量を大気中に放出しながら作られています。中国や韓国で大量にCO2を撒き散らしながら作られたバッテリーの電気自動車ではなく、日本のPanasonicが(日本政府が支援してでも)再生可能エネルギーで電気自動車用バッテリーを作れる日が来る事を願っています。

 

走行中「水」しか出さないFCV水素自動車も期待されてますが、その水素を何から取り出すのか?

小池東京都知事は2030年までに水素ステーションを都内150カ所を目標に整備とのこと。
しかし、これまで同様LNG等の化石燃料から水素を取り出したのでは、これも『本末転倒』です。

 

 

「エネルギーペイバックタイム」と言う言葉があります。

私が常に感じている製造時エネルギー~廃棄時エネルギーをその発電設備その物が自分で自分をペイ(相殺)できる期間です。自分自身が生まれる為に使われたエネルギーを自らの発電力で取り戻し、その相殺した期間が経過して、初めて環境負荷がマイナスに転じます。

風力発電の寿命が仮に20年とすると、それより先に(例えば数年で)ペイバックが出来れば、廃棄されるまでの残りの寿命期間が本当の意味での再生可能エネルギーなのだと思います。
太陽光発電は製造時&廃棄時エネルギーが風力発電より多く、少し時間が掛かるかも知れません。

ですが、化石燃料を原料とする火力発電では、何年経過しようとペイバックは不可能です。

化石燃料の火力発電が80%の日本で作られた電気自動車と、風力発電や太陽光発電など自然エネルギーを主として作られたヨーロッパの電気自動車では、スタートからCO2排出量が全く違うのです。

 

これから電気自動車が普及していくと廃車時に膨大な量の巨大バッテリーが世に溢れ、その行く末も気になります。どんな物であれ「形あるものいつかは壊れます」。使い切ったバッテリーや発電装置もキチンと無害化し、地球に還してこそ本当のエコカーや再生可能エネルギーと思います。

もし、日本がこのまま再生可能エネルギーではなく、化石燃料を原料とした火力発電で電気を作り続けるなら『カーボンニュートラル』を達成する事が難しく、トヨタ等の大企業は再生可能エネルギーで発電している欧州に生産拠点を移し、日本の産業は衰退し、雇用も大きく失われる事でしょう。
※現に、日本自動車工業会 豊田章男会長(トヨタ自動車社長)もそう言っています。

 

東京都も日本政府も、単に『電気自動車にして地球温暖化を防ぐ』なんて?保育園児レベルの事を言っていないで『Well-to-wheel/井戸から車輪まで』という考えを真剣に捉えないと、数年後、取り返しの付かない日本になる気がしてなりません。「LCA規制」で自動車業界100万人がクビの危機

小池都知事も菅総理大臣も、発電する根源のエネルギー源を改め、国民も協力し合い、
本当の「Well-to-wheelの電気自動車・カーボンニュートラル」を目指して欲しいと願います。

                                   by Forester

 

※追記※ 同じ火力発電でも、地下から地上に取り出した化石燃料の火力発電と、地上にある木材等を原料としたバイオマス火力発電では(元々が地上のCO2なので)大気中のCO2は増加しません。

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コメント

破滅に向かっているとわかってはいても、この快適ライフを捨てて薪やロウソクの暮らしには戻れないなあ…

ご投稿の通りですね。CO2を削減したい、CO2の少ない発電は原発、原発は危ない、風力は発電効果が少ない、電磁波も有る、
じゃ何に?という事で、民主党(旧)は大反対したダム(水力発電、洪水防止)が今改めて、建設ブームです。

・蛇足ですが、東新潟火力発電所の電気を止めると、東北6県は停電しますね。よく調べていないけど、昔は6県の電気の約50%弱を発電していましたからね。CO2も増えるね!!

・東港で計画しているバイオ発電2か所出来れば良いですね!

転がる石さん、お世話になっております。確かに仰ることは分かります。

スマホが出始めた頃、皆、ガラケーで十分と言っていたのに、
一度スマホの便利さを味わってしまうと再びガラケーには戻れないのに似ている気がします。

昭和の時代、付き合っていた彼女に気持ちを伝える為に、何度も書き直した「恋文(こいぶみ)」、家に1つの電話や、彼女のお父さんが電話に出るのを脅えながらも公衆電話へ10円玉を沢山持って一週間に一度の彼女との会話にドキドキしながら電話していた頃の方が、SNSなどで便利に直ぐアクセス出来るより現代より、人は豊かだったと思います。物理的な豊かさでなく「心の豊かさ」。

最近、アウトドアでも便利なガスバーナー等ではなく、ライター等も使わず、藁などから火起こしし、面倒な薪を燃やし焚火をするキャンパーが増えているのも「簡単便利なモノの豊かさではなく、心の豊かさ」を現代人が欲しているからだと思います。

個人的には、新たな便利さ=新たなエネルギー消費なので、更に化石燃料を使って益々地球が汚れて行く位なら、これ以上の便利さを「(使いたくなるので)世に出さないでくれー」と思う反面、相変わらずスマホを使っている=矛盾している自分がいます。情けないです。

ただ、破滅に向かっているのではなく、人は考え、世の中を改善して行くと思います。
それらは未来の明るい希望を込めて?ブログ当番のラストにUPする予定です。(^^ゞ

孫三郎の孫さん、流石ですね!。
>東新潟火力発電所の電気を止めると、東北6県は停電しますね。
そうなんですか~!(・・。
発電量は小さいかも知れませんが、バイオマス発電には期待したいですね!

今回のブログで「水力発電(ダム)」については書きませんでしたが、水力発電も自然エネルギーと言えば自然エネルギーですが、風力や太陽光とはチョッと意味合いが違いますよね~。

「形あるもの、いつかは壊れる」から言ったら、我々が死んだあと(孫三郎の孫さんの名前ではありませんが)孫、ひ孫の時代には劣化したダムを取り壊す時が「必ず!」来ますよね。

その時に、ダムの底(その頃はダムの中層くらいまで?)年十~百年と蓄積されたヘドロをどうするのか?(そんな事は出来る訳ありませんが)仮に老朽化したダムを破壊し、その大量に積もったヘドロが下流に流れたら?川や近海の魚~動植物、田んぼも全滅。河口から数十㎞以上の海産物も全滅です。

河口から海が何十年と元に戻れない状況となれば、鮭や鱒、鮎などの魚が故郷の川が分からず(というよりは川や海が汚すぎて)遡上出来ず、我々の食生活、漁業や食品業界は大打撃となります。

ダムの蓄える水量が大きい巨大なダム程、その影響力は計り知れないでしょう。
その川(巨大なダム)の下流域の市町村は人々が暮らせない町になるかもしれません。

仕事で林道に行くことが多く、小さな砂防ダムは数年でダムの上まで泥が埋まり、ダムの上から既に泥が森に流出しています。小さな砂防ダムだから森の木々と落ち葉や微生物たちが辛うじて生分解してくれていますが、巨大なダムはその域(森の微生物が生分解できる領域)を遥か超越しています。大きなエネルギーを生む物は、比例して後始末する時が大変で「塵も積もれば山となる」です。

また、チョッと心配なのが、福島の原発事故から大気中に放出されたセシウムが東日本の山々に広く拡散されました。勿論、そのセシウムは水の流れと共に下へ下へと流れ、張り巡らされたダムで堰き止められ、ダム湖の底に溜まり続けました。

仮に?老朽化したダムを取り壊す事があるなら、もしくは、取り壊さなくても、近年のゲリラ豪雨の土砂降りの大雨の時、ダムの水を一気に放流した場合、底泥が巻き上がり、その高濃度の放射性セシウムを含む土砂が、下流へ流されるのではないか等の懸念が今心配されています。

現代の大人は(ダムに限らず)様々な廃棄物の後始末の最終的なツケを、子や孫の未来に先送りして現在を生きています。この先、子や孫、ひ孫の為にも、いづれ先祖になる我々が出来える最善は尽くして生きて行きたいと思います。

転がる石さんではありませんが・・・

アイヌ民族やインディアンの時代、自給自足し森を活かし守り、地上に存在する物のみを活かし
獲物も捕り過ぎず食べる分だけ捕って生態系を壊さず生きてきた先住民の時代がありました。

その後、西部開拓時代や大英帝国の産業革命以降、日本なら江戸時代まで続いた物を大切に、再利用し(リサイクル&リユース)していた時代から明治維新へ、速く便利に人々が楽をしようと人間は地下の化石燃料(元々は木や動植物の死骸)を地下から取り出し始めました。

悪者にされやすい化石燃料ですが、元々は大気中のCO2を取り込んだまま死に絶え
年月の経過と共に地下に埋まった森の木々や動植物の死骸が化石燃料です。

石油や石炭、天然ガスも地球誕生の46億年前から地下にあった物ではなく、
「化石燃料=木材や動植物の変わり果てた物体が、数億年後の現在の姿(死骸)」です。

木は光合成で大気中のCO2を一旦体内に取り込み、
炭素(C)を体内に固定し、酸素(O2)を吐き出します。C+O2=CO2

一般的に「木を燃やす」と言いますが、
正確には「木が大気中から取り込んだ炭素(C)が燃えている」だけなので、
木が燃えている訳ではありません。

木々や動植物の死骸が変化した姿=化石燃料も燃えているのは同じ(C)です。
そんな事、知っている方も多いのに生意気言って申し訳ありません。

二酸化炭素が大気の殆どを占めていた地球を、森の木々や動植物たちが自分の死(CO2を体内に取り込んだまま死)をもって46億年もかけて延々と繰り返し、ようやく人間が住める地球にしてくれたのに、明治維新や産業革命以降、この僅か100年足らず(46億年を1年に例えると、産業革命以降の100年は1秒にも満たない時間)で、現代人は、右肩上がりでなければならない経済発展と、物質的な豊かさとの引き換えに地球を壊し続け、更に「人々の心の豊かさ」も失いかけ、人間が住めない46億年前の地球に戻って来ています。

近年はゲリラ豪雨や灼熱地獄、海水面上昇などの異常気象と言う形で地球の反撃に喘いでいます。日本の食文化を支えてきた鮭や鱒なども、あと数十年すると(温暖化により)北陸や東北地方の川には遡上せず、気温の低い北海道のみになってしまうとか?。本当に何とかしなければなりません。今週末で私の当番ブログを終了しますが、明日にでも「これからの僅かな希望」を書いて私のブログ当番を終わりたいと思います。

金持ちけんかせず。余裕がないと、こころの豊かさは望めない。

北斎さん、すみません。
>金持ちけんかせず。
麻雀ですか?(汗)
コメントが短すぎてチョッと意味が・・・(・・;)?

>余裕がないと、こころの豊かさは望めない。
お金の余裕ことかな?物資的なモノの余裕のことかな?
仮にそうなら?そうでない人々は世の中に沢山居ると思いますが・・・
「ポツンと一軒家」のTVを見る度、その「彼らの心の豊かさ」に、いつも感動しております。
心の余裕の事を指しているのでしたら(私は麻雀はしませんが)仰る事は理解できます。(^^;

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