心の名盤 -今はまだ人生を語らずー
拓郎なんて、若い人たちにとってはただの過去のミュージシャンでしょう。
同年代の陽水や永ちゃんや小田和正の方がヒット曲は多いし、泉谷なら俳優で良く知っているに違いない。
でも(僕はファンだから思い込んでいるだけかもしれないけど)拓郎はその名のごとく、時代を切り拓いたカリスマです。
当時、彼のファンは「拓郎軍団」を標榜していましたが、軍団と自称することに酔い痴れていたファンの多くはこの「今はまだ人生を語らず」をして、最高傑作と呼んでいます。
拓郎の作品のほとんどは自身で作曲していますが、詞は自作のものと、岡本おさみや喜多条忠や松本隆が書いたものがあります。
このアルバムは自作の詞の作品が多く、それらは私たちにとってまるで人生のバイブルのようでした。
今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えていけそこを 越えていけそれを
今は まだ 人生を語らず
「人生を語らず」
私もいい歳のおじさんになってしまいましたが、まだ人生を語りたくはないですね。
越えるべきものは次から次へとあった方がいい。
・・・とりあえず今回のブログ当番は越えられたようです。