十和田にて
11月の東北プチ放浪の折りには十和田湖にも訪れました。
湖畔に立つ十和田湖のシンボル「乙女の像」は詩人・彫刻家として名高い高村光太郎の最後の作品だそうです。
十和田を世に知らしめるため景勝地にふさわしいモニュメントをと、光太郎に制作を依頼し、
昭和28年に完成した像ですが、さすがに日本の巨匠が手がけた傑作です。
制作委員会は県知事が主導したそうです。
後世まで残る仕事、政治とはかくあるべきと感嘆させられました。
私が訪れたときは十和田湖も観光シーズンはオフでほとんど人影もありませんでした。
一人で乙女の像を見た後には隣接する十和田神社に参拝しましたが、
参拝後の参道では30歳前後とおぼしき青年に会いました。
私と同じ一人旅なのか、地元の方なのかはわかりませんでしたが、
参拝を終えて鳥居をくぐった後で回れ右をして、
神社に向かって深々と一礼をしてからその場を離れました。
美しい自然と美しい人の挙措と。
清々しさが残る十和田訪問でした。
神社参拝の折りには、私も真似て前後に鳥居で一礼しなければと、今年の岩船神社の初詣から実践。
そそくさと鳥居をくぐろうとしていた何処かのお母さんが、私の動作を見てあわててお辞儀をしていました。
byガンダルフ