指先の決心

先日、友人が二人目の里帰り出産を終えて自宅のある東京に戻った。

ご主人も地方出身なのでお互いの親はあてにならず

夫婦二人、仕事をしながら東京で2歳と0歳の子供を育てるわけだ。

20歳で東京に出た彼女。
岩船好きで
事あることに帰省していた。
そのうち戻るといいながら
結局東京で仕事を見つけ、伴侶を見つけ
たびの人となってしまった。

茶色いロングヘアと、美しくカラフルに彩られたネイル。
いつまでもショートパンツを履きこなしていた彼女が「母」となった時は
わたし達友人も何だか不思議な気分だった。

実際、どんなに大変なことだろう。
 

私は彼女と同年代の子供がいるが、環境は全く違う。
昨日ナチュさんがブログに書てくれたように
いざとなれば面倒を見てくれる人がどこかにいる。
 
有難い環境だ。

(まして婿取り^^;)
 

血縁なんかなくても助けてくれるパパ・ママがあちこちにいて

頼れるジジ・ババもたくさんいる。

そんな私の子育てとは不安も苦労も比べものにならないはず。

 
大丈夫だろが・・・。
 
 

見送りの日、そんな思いで彼女を見つめた。

愛おしそうに二人の子供を抱く彼女の手。
カラフルだった彼女の指先にあったのは
色もなく短く整えられた爪だった。

いつの間にか指の先まで母の顔になった彼女。

その姿に彼女なりの決心を感じ
 
たくましく思いながら見送ったのであった。
 
 

がんばれ!
 

byラー定