歳月

毎年12月に入ると
物置きから出してくる段ボールがあります。
昔々、小学校時代からの親友が結婚し、
間もなくして、海外赴任が決まった旦那さんについてアメリカへ渡りました。
言葉もままならない異国の地で2人の女の子を出産し、
育てるのはどんなに大変だったでしょう。
これはそんな日々の中で、
私のためにキルトで立体のクリスマスツリーを作り、贈ってくれたものです。
今でこそ専用の生地は日本でも売られていますが、
舶来の生地は本当にきれいだったのでした(おばあさんみたいになってきた)。

このツリーを段ボールから出す年末は、
若かりし彼女の思いがよみがえり、涙が出そうになります。
東京税関の消印を見ると1989年。23年間、よくぞ私も欠かさず飾ってきたものです。

月日はあっと言う間ですが、
こんなやさしい思い出を残せる人でありたいものです。
今年もあと1か月、皆さん、頑張りましょう。
by ゲン