アナログブーム
今、アナログレコードが空前のブームなんだとか。
本当?
レコードの話をしている人なんて、オレの周りには一人もいませんよ(笑)
たしかに2~3年前から中古レコードの価格はうなぎ上りだ。
(なんでもかんでも高いわけではないけど)
ヤフオクをやってても、終了間際にどこからともなくライバルが現れ、
どんどん値が上がっていき、結局オレはあきらめる…。
こんな日がだんだん増えてきた。
こないだなんか、キンクリのファーストアルバムが38万円ですよ、38万円!
日本勢だって負けていません。
エイプリル・フール 落札価格 388,889円!!
まあ、それはそれとして…、
今年の6月に、ソニー・ミュージック・エンタテインメント(SME)が
29年ぶりにアナログレコードの自社生産を再開すると発表した時は本当に驚いた。
現在、日本国内でアナログレコードを生産しているのは、東洋化成のみ。
一社に一点集中の状況で、もちろん生産数にも限界がある。
ここにSMEが参入するという形なので、やはりブームは本当なのだろう。
今から35年前、オレはSMEの前身であるCBS・ソニーの企画制作1部(洋楽)で働いていた。
販促の媒体はもちろんアナログレコード。朝から晩までレコードと一緒だった。
退社して数年後、世の中はCDの時代に突入した。
CDはレコードに取って代わり、中古レコードは一時どん底まで値を下げた。
SMEがアナログレコードの自社生産を終了した、というニュースを聞いたときは涙が出た。
30数年の時を経て、アナログレコードがここまで息を吹き返すとは夢にも思わなかった。
年配のファン、オーディオマニアだけでなく、若い年代が関心を寄せているという。
いち早く海外アーティストがアナログで新譜や復刻盤を出し、国内アーティストも
それに続けとばかり新譜をアナログ盤で発売する動きが近頃目立ってきた。
書店に行けば、デアゴスティーニから発売のビートルズのレコードが並んでいるし、
ジャズやクラシックの名盤も180gの分厚いビニールで同社から復刻されている。
(実はこれ、素晴らしく良い音なんですよ!)
おまけに、肝心のレコード・プレイヤーだって1万円以下で手に入るというから驚きだ。
そういえば、レコードだけでなく、カセットテープも若者に人気だという記事を目にしたことがある。
ひょっとして今、”アナログ” がブームなんじゃないか?
アナログレコード、カセット・テープに続き、次はオープン・リールかLカセットあたりが来るような気がするな(笑)
by ほでら