七夕

前回のブログ当番のとき左義長について書きましたが、今回は七夕です。

今年は3年ぶりに本来の形で開催する予定だったのですが、直前にコロナの感染が拡大したため、急遽昨年一昨年同様、舟を流さないことになりました。😢

岩船の七夕は旧暦で行われます。

そもそも七夕とはお盆行事の一環でもあり、精霊棚とその幡を安置するのが7月7日の夕方であることから7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったともいわれています。これがもともとの日本の七夕信仰だったのですが、中国から織姫と彦星(けんぎゅう)の神話が移入されると、七夕は星祭りの要素が強くなったようです。また明治改暦以降、お盆が新暦月遅れ8月13日後に主に行われるようになったため、お盆と七夕の関連性が薄れたようです。

岩船の七夕丸の行事は、8月6日に各町内で葦(以前は萱)で作った舟に各家の馬を乗せ彼の世にご先祖様を迎えに行き、お盆をこの世で皆で過ごしたのち、8月16日に各家で舟で彼の世に送り返すもので、日本の原初の信仰形態を伝えているものとなり、今となっては全国的にも貴重なものとなりました。

来年こそはコロナが終息し、伝統ある岩船の七夕行事が後世に受け継いでいけるよう願っています。

 

 

PS 写真は今年の七夕の様子です。海岸には大雨による流木がたくさん寄っていました。今回の大雨では市内広範囲にわたり各地で甚大な被害を受けました。被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、岩船に大きな被害がなかった事に感謝しています。

 

by CEO