おとぎ話の裏側 3

平成19年5月5日の越後岩船千二百年祭の一年半ほど前から

僕らは内容について時間をかけて議論していた。

 

それを実現するために

岩船全体が納得する実行委員会を立ち上げる。

 

神主さん、氏子総代、商工業会、漁協、区長会、

消防団、木遣り保存会、先太鼓等々の代表の方を

一人一人訪ねて賛同のお願いをした。

 

構想を話し出すと、一様に驚いていた。

前代未聞のことだったから当然の反応だった。

でも、しばらくすると

ほとんどの人が目を輝かせて構想に乗って来た。

 

頭を張る人たちは、それだけの気概がある。

まして岩船の男たちだ、祭りとなれば血が騒ぐ。

 

祭り保存会の会長は察しがいい。

「俺がだは、カネだんだろ」

こっちの期待を見透かしていた。

ホッとした。

 

ついでにカネのことを。

企業の協賛金集めには商工業会メンバーを中心に

多くの人に頑張ってもらった。

220万ぐらい集めた。

 

団体や行政からの協賛金、助成金も多くの人が関わって

祭り保存会100万

商工業会30万

観光協会30万

漁協20万

村上市20万

新潟県40万

国交省の外郭団体40万

 

そして川崎俊平さんから100万

神主様から10万円

などなど

最終的には650万にもなった

 

今は故人となられた川崎さんを

新発田の本社まで訪ねてご協力のお願いをした。

カネのことはさておき

若いころの武勇伝など楽しそうに語ってくれた。

 

数年後に亡くなられたことを思うと

千二百年祭の実現はまさしく天の配偶によるものだったと思う。

By 転がる石