花の花粉の運ばれ方には、風、虫、水などがありますが、サザンカは鳥によって受粉してもらう鳥媒花です。
なぜこんな寒い季節に花を咲かせるのかというと、鳥のエサが少なく、競争する他の花が少ない時に目立つ花を咲かせることで受粉が有利になるらしいのです。
運ばれ方には、なんと獣(コウモリ)媒花、カタツムリ媒花とかもあるとのこと。
サザンカはツバキにとてもよく似ていますが、花のつけ方が違って、ツバキは葉の裏側、サザンカは葉の表側で咲くので雪の景色にけっこう目立ちます。
ツバキが花ごとポトンと落ちるのに対して、サザンカは花びらが1枚ずつはらはらと散るんです。
「さざんか さざんか さいたみち
たき火だ たき火だ おちばたき
あたろうか あたろうよ
しもやけおててが もうかゆい」
幼い頃、冬は決まって霜焼けになりました。赤くなって腫れて痒かった。当時の手袋は薄くて雪でかたまりました。
同級生が母親に編んでもらった手袋がうらやましくて、編み物をする暇がない母にせがんだことがあります。母は夜な夜な編み針を持ち、ミトン型の手袋を編んでくれました。しかし、編み物が得意でないため出来上がりがダブダブで結局はしないままでした。
申し訳なさでそれからずっと保管し続け、母が天国に行った今となっては、宝物になりました。
by マイケル