15の春

明けましておめでとうございます。
今年は年明けから大きな災害や事故が続きましたね。

日がたつにつれ、被害が明らかになり犠牲者の数も日々増えています。
被災地の皆様にお悔やみとお見舞い申し上げます。

心が苦しくなる報道をみながら、
家族で穏やかにお正月を過ごせたことに改めて感謝しています。

さて今日は町内の正月会でした。
今年15歳になる長男は若連中に入会です。
学生服に身を包み、緊張した面持ちで公民館へと向かいました。
15歳で入会というのは、かつての元服に由来してのことなのかなと思い調べてみたところ、國學院大學のコラムにこんな記述がありました。

~法令ではなく庶民生活の中でみていくと男子15歳、女子13歳を成年とすることが戦後社会まで続いていた。
この年齢に達すると男性は「若者組」、女性は「娘組」と呼ばれる組織に入る。
若者組は明治時代以降、青年会、青年団への展開していくが、これは消防活動などを行う地域の自衛組織で、地域社会の一員として育っていった。
「若者条目」と呼ばれる組織ごとの決まりがあり、船の遭難や出火では、若者たちが駆けつけて対処しなければならないとされていた。
厳しさがある一方、村の祭りを受け持つなど楽しみもあった。これへの加入が「ムラの大人」入りであった。~

これで言う「若者組」が岩船で言う「若連中」なのでしょう。

またこんな記載もありました。

~大人と判断される基準はもう一つある」と話す。それは「一人前」という基準だ。
例えば男性の場合は、鍬で田畑を1反耕すことができれば一人前とされた。
女性は反物を1反織ることが一人前の証だった。~

今の時代で良かった。
私は雑巾ひとつまともに縫えませんが無事成人となれました。

長男は後3年もすれば法律的にも成人となるわけですが、彼の中で成人とは、大人とはどんなものに映っているのか。
「若連中」という初めてのコミュニティに参加した彼と今夜ゆっくり話してみたいところです。

byガドガド