遠野

一昨年の11月に秋田~青森、大間岬と竜飛岬へドライブしました。

昨年の11月には富山~石川、能登半島を一周しました。

それで今年。
来週、山形の立石寺(山寺)へ寄ってから、岩手へ行こうと考えています。

立石寺は「悪縁切りの寺」だそうです。
今年は嫌なこともあったので、ちょうどいいかも。

比叡山延暦寺には開祖伝教大師最澄以来の「不滅の法燈」が灯されていますが、
信長の焼き討ちにあって「不滅の法燈」も消滅しました。
延暦寺が再建された折、かねて分燈されていた立石寺から逆に分燈されたとのこと。
山形ー滋賀の間を法燈が運ばれるって、聖火リレー以上にロマンティックです。

岩手は平泉の中尊寺・毛越寺、
盛岡に啄木の痕跡を訪ねるのと南部鉄器探し、
宮古の浄土ヶ浜、
その間に遠野に行けたらいいなあと、ざっくりプランニングしています。

「遠野物語」は、岩手県遠野地方に伝わる民話や伝承を
柳田國男がまとめて明治43年に発表した説話集で、日本の民俗学の先がけとされています。

天狗や河童や座敷童子(ザシキワラシ)の話しが有名です。
民俗学は、乱暴に言ってしまうと、中央政府によってまとめられた「正史」に載らない、
忘れられる運命の地方の伝承です。

記録が無く、系統だっていない断片的な伝承ですから、
イマジネーションの活躍する場が豊富で、スピリチュアルでロマンティックです。

セオリーが嫌い(苦手)な私にうってつけです。
河童や座敷童子には会えないと思いますが、
陸奥にスピリチュアルでロマンティックな匂いを感じられたらと、今からワクワクです。

by 転がる石

(遠野:カッパ淵)