最下段の憂鬱

毎日のお弁当は主婦を悩ませる大きな問題です。
おなごしょが集まれば誰からともなく「弁当談義」が繰り広げられます。
「朝、卵焼きやがんよーいでねーよね」
「冷凍食品使う?」
「ごっつお何品くれ入れる?」
「んめごランチジャー?」

ランチジャー。
どこか懐かしく、頼もしいその響き。
働く旦那様の胃袋と心を満たす愛妻弁当。
気温は10度を下回り、いよいよ冬の到来か?という頃になると、ランチジャーへの切り替え時に悩むのです。
我が家では昨夜緊急夫婦会議のが行われ、結果、本年度・我が家のランチジャーへの移行日が11月18日と決定致しました。

ランチジャーの最大の特徴はジャーという名のもとにある「保温機能」であると言えます。
お弁当タイムに温かいご飯とお味噌汁が食べられる。まぁ、素敵。
が、私にとってはその味噌汁ゾーンのプレッシャーが何より厄介です。
二日酔いの朝、寝坊した朝、そんな朝も味噌汁を作らなければいけないプレッシャー。
もちろん前夜多めに作って入れればいい話なんですが、大抵夕食で食べきってしまうし、出来ればやはり作りたての美味しいのを飲んでもらいたい。
インスタントタイプの味噌汁を入れて職場でお湯を入れるという手もありますが、我が家の場合大抵営業車の中で食べるのでお湯がない。
世の出来た奥様方はそんなのものともせず当然のこととして作ってらっしゃるのでしょうが、私みたいなずぼら主婦には悩ましい味噌汁ゾーンです。
が!必ずしも悪者ではありません。
例えば、冷蔵庫の中が淋しくおかずが冴えない日。
「あー、今日はごっつぉねーは」と罪悪感にさいなまれながらも、味噌汁をつぎながら「まぁ、味噌汁あるからいいが。」と救われるのです。

ランチジャー。
なんだかんだ言いながらも、やっぱり頼りになる冬の相棒です。

BYラ―定