0.2%の確率

昨年9月にチョッと転倒し、左手首の骨折(橈骨遠位端骨折)したのだが、50歳以上になると(特に女性)は雪で滑って転び手を着いただけでも起こる骨折らしく、私も金属プレートと数本のビスで固定した手術も無事終え、その後の回復も順調で、そのまま行けば数ヶ月で何ら問題ない普段の手に戻るはずだった。

 

ところが・・・リハビリの最中の11月上旬に数日出張したのですが、出張先の3日目の朝、ロープをほどいていたら、突然、手術した左手の親指が動かなくなった。

 

帰宅後直ぐに病院へ。出張先で手術した左手首にも連日無理を掛け、親指の腱が切断してしまったとの事。直ぐに人差し指から親指への腱の移植手術(再手術)を11月上旬にしたものの、暫くしたら今度は人差し指から移植した腱(筋)が癒着し再び親指が動かなくなり、2月下旬に腱剥離手術と再々移植手術で再び入院。

 

二週間後ギブスを外したら、今度は手術後の腫れた手に膿(ウミ)が発生し、その膿がせっかく移植した腱を溶かし、皮膚の切れ目から移植した腱(筋)が膿となって出てきて、手術時の縫い糸までも輪状になって何個も出てくる始末。医者には手を切断するとまで言われ、5ヶ月で3度の手術をし、また直ぐに手術と、その後は通院の日々。常にビリビリ感があり、手の痺れと共に、ここ数ヶ月は精神的にも極限状態だった。

 

何とか手の切断は免れたものの、これからどんなに治療やリハビリに勤めても、100%以前の自分の左手親指は戻ってこない。突っ張り感は残るとの事だし、痺れが取れるのに数ヶ月?数年?掛かるかも知れない。

 

後で知ったのだが、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)で手術をした人の0.2%~1%の確率で親指の腱が切れるのだと知った。手首の骨折が完治してないのに泊まり掛けで出張に行ったのが、そもそも間違っていたのだが(99.8%~99%ならないのに)1,000人に2人~100人に1人の確率に自分がなってしまった。

 

未だ痺れや突っ張り感はありますが、今は親指の曲りが7割近くも回復したし、なるべく手のことは忘れて、数年後、中島みゆきの「時代」の詩の様に「そんな時代もあったねと、きっと笑って話せるわ」「だから~♪今日はくよくよしないで♪」楽しいこと、嬉しいことを発見し、前向きに!、健康第一、安全第一で!、0.2%でもリスクのある事は極力避けて、これからの人生を有意義に過ごして行きたいと思います。

 

by Forester(ほでらさんから電話あり、ブログ当番が遅れてすみません)