今回の。

今回の選挙って、結果こうなるべくしてなった選挙だと思うんですよね。

前回は単純に自民に愛想が尽きたというか、民主にやらせてみようという世論の背景があってそうなったと思う。
自民の長い長い政権の中、トップが変わっても特に大きくは変わりはしなかった。

景気はどんどん悪くなり、ついにNOと答えを出したのが2009年。
じーさんは昔から自民推しだった。
色々な素晴らしい繋がりや、大変お世話になったという事もあり、自分自身もその義理から自民以外の選択肢を持ったことが無かった。
だが、そのじーさんも居なくなり推していた議員のさしたる活躍を聞くことなく義理立てする理由は既に無くなっていた。
政治に嫌気が差していた、テレビをつければ失言だのスキャンダルだの…、いっそのこと官僚が表に出てやれば?と思った。

2009年選挙当日。
気が付けば、それまで推していた議員の名前を書いていなかった。
結果は当然民主の大勝利。
新潟もほぼ民主一色に染まった。
あの時、これで何かが変わればと、少しだけ希望が見えた、
…と思っていた。

あれから3年。
前より景色はより悪い方へ変わっていた。
どなたかが言われた自爆総選挙は、民主政権への失望感、政党の乱立、準備時間の短さ、刺客候補の擁立による票の割れ
そして、個人的には維新と太陽の合併…。
結果として自民圧勝だったが、比例当選が伸びていないことからも自民推しではなく個人推し、または票の割れが招いた結果だろう。
だが、逆に国民の根底には自民の名前が強く根付いている事がよく分かる選挙でもあったと思う。

今回、「急いては事を仕損じる」という言葉が石原氏にぴったりだろう。
これからの日本を憂う気持ちと、残りの政治生命の短さから、どうしても今回何とかしなければという思いが強すぎたのではないだろうか?
パワーを使い果たし、失意のうちに・・・なんてことがなければいいが。
正直、少し橋本氏には期待していた。
だが、時間のなさと第三極の面々に巻き込まれてやられたような印象を持った。
以降、期待出来るのだろうか?

今回、単独過半数を取った自民党。
来年は参院選があるわけで、まずはこの半年の中でどれほどの成果があげられるか?といった感じだろう。
私たちは見ている、見ているしかないと言った方がいいだろうか?
基本的には声を届ける事ができるのは選挙位な訳で。

もうあまり期待はしていない。
ただ、小中学生のようなやりあいの茶番は見たくない。
官僚に頼りきった政治家も見たくない。
国会という国の政治の最高機関が税金の無駄にならないようにしてもらいたい。
末端の公務員は国民に一番近い現場で文句を言われようが頑張っているのだから。

私たちは見ている。

by TD