花燃ゆ

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商売が忙しくなると見れなくなるが、毎年4月頃までは大河ドラマを見る。
視聴率が今一つらしい今年の「花燃ゆ」、私的にはとても面白い。
師の吉田松陰、弟子の高杉晋作ともに魅力あふれる英雄であるが、
大河の主人公にするには、あまりにも生涯が短すぎる。
そこで松陰の妹の文をヒロインにしたのだろうが、素晴らしい発想だと感心する。

明治維新の成立は、この、狂人と紙一重の師弟の存在に依るところが大きいと思う。
長州藩なればこそ、この天才たちが生まれたのだろう。

関ヶ原で西軍だった毛利家は、その裏で本領安堵の約束と引き換えに、
家康に内応していた。
しかし家康は約束を反故にして、戦後、毛利家の所領を大きく削った。
長州藩ではこれをずっと恨み、徳川250年の間、毎年の正月には
藩主、家老が秘密儀式として
「今年こそは幕府を打ち倒しましょうぞ」
「いやいや、まだ早かろうと存ずる」
と、言っていたのだとか。

もう一つは、大陸に近く、密貿易を通じて世界情勢にも明るかった、
ということらしい。

初代総理大臣 伊藤博文も、大日本帝国陸軍の創始者 山形有朋も松下村塾の塾生。
よくも悪くも、明治維新以降の日本は、長州人がリードしている。

その、誇り高い長州の今の代表が、まさしく現首相なのです。
彼の言動の自信の源泉を知るためにも、
皆様「花燃ゆ」をご覧あれ。

by ガンダルフ