終わりのない歌を

前回のブログ当番で「500miles」を取り上げました。

ふと思いついた一つの歌に数日、場合によっては数週間とらわれてしまいます。
YouTubeで見つけた(自分にとって)新しい歌のこともありますが、
ほとんどは知っている歌を思い出してだとか、
オリジナルとは違うミュージシャンで、だとかです。

インターネットのおかげで、いろいろな歌やその周辺のことを知ることができます。

「500miles」の前にとらわれていたのは「コーヒーブルース」。
フォークソング草創期の高田渡さんの曲ですが、
YouTubeで見つけた、坂崎幸之助・なぎら健壱の両巨匠に
辻香織さんという無名(失礼)のミュージシャンが参加して歌うこの歌で
彼女のコケティッシュボイスに魅せられて、結局CDも買いました。

この歌に出てくる「三条堺町のイノダっていうコーヒー屋」は
まだ営業しているらしいので、ぜひ一度コーヒーを飲みに行きたいと思います。

その前は「竹田の子守唄」の原曲でした。
40年ほど前に、フォークソンググループの赤い鳥の歌で世に知られましたが
その後マスメディアで流されることはほとんど無くなりました。
赤い鳥バージョンは洗練された楽曲になっていますが
原曲は京都市の一部、いわゆる被差別部落で歌われていた子守唄だったことから、
同和問題に絡んで、腫物のように扱われたようです。

 盆が来たて 正月が来たとて 難儀な親持ちゃ 嬉しない
 どしたいこーえー きこえたーかー

歌は歌として楽しみ、歴史は歴史として直視しなければと思います。

「500miles」の後は「都ぞ弥生」
北海道大学恵迪寮の寮歌で「磯の香薫れる」の元歌です。
で、YouTubeで北海道大学で歌われているところなど視聴して
関連して大学の応援団の動画など検索。
母校の神宮での応援の様子から、大学生当時
全国大学野球大会で近畿大学との試合を見たときに
近大応援団が哀愁を帯びた曲に素晴らしい振付で応援をしていたのを思い出して、
検索して30年ぶりに判明しました。

「近大節」でした。
興味のある人は見てみてね。

その後は吉田拓郎の名曲「流星」のカバーで
横田良子さんなる人の歌唱。ステージのリハーサルがUPされています。
音大卒だそうですが激ウマで感激。
数ある「流星」の中でも私的に一番。

残念ながらCDはメジャーでは販売されていないようなので
いつか機会があれば彼女のライブを聴きに行きたいと思っています。
で、もし可能だったらみなとフェスティバルに出演交渉もしたいものです。

それで今は、川村かおりさんの「金色のライオン」
昨年だったか、岡林信康の「金色のライオン」を聴きたくなって検索してみたら
同じタイトルで違う曲の、川村さんのこの歌を見つけてすっかり虜になりました。

川村かおりは15歳で「ZOO」でデビューしました。
「ZOO」は菅野美穂バージョンが有名ですが、
中山美穂の夫だった辻仁成の作品で、辻のバンドECHOESでも発表されています。
元々、川村かおりのために提供された作品です。
デビュー当時は辻仁成が楽曲を提供していたようですが、
その後は「翼が折れたエンジェル」などが有名な高橋研が手掛けるようになって、
「金色のライオン」も高橋研の作品です。

デビュー同時「すっごいきれいな娘が出てきたな」と思ったものですが
ロシア系ハーフなんだと、今になって知りました。

乳ガンに侵されて2009年に38歳の若さでこの世を去りました。
7月で亡くなってから丸7年になります。

 僕たちみんなヒッピーだった 魂が泣きそうな夜は
 君のギターに合わせ歌った 終わりのない夢を
 終わりのない歌を

鎮魂の歌を口ずさむ今日この頃です。
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byガンダルフ