新年度スタート

 今年の春は悪天候の日が多く、春遠い岩船です。岩中の桜もまだまだの様子です。

 今回は、FORESTERの名に恥じぬよう森林関係の内容をご紹介します。(またも長いです)
我々木材業界の有志たちが盛んに市長及びに関連機関に陳情してきたのですが、今、ようやく叶い、村上市では今年度より「村上市産材で家づくり」建主への奨励金の率が10%から20%に拡充されました。

 この制度は、合併前の山北町や朝日村の町村産材奨励金(当時は20%)から引き継いだものです。
地産地消の家づくりは当地に限らず全国で盛んに行われており、新潟県産材はコメント欄を参照して下さい。

「フードマイレージ」(コメント欄参照)という考え方が食べ物の世界でもあるように、住宅に使う木材も同じ、いや、それ以上の効果をもたらすことでしょう。
「近くの山の木で家づくり」(コメント欄参照)も、いかに自然環境と経済に好影響をもたらすかが分ります。

 遥か彼方、地球の反対側からタンカーで(CO2を長期間吐き出しながら)運ばれてくる木材と、村上市、岩船郡の新潟県随一の優秀な森林がある裏山から、僅か30分足らずで到着する木材のどちらが地球環境に良いか?
また、木材の使用はCO2固定する「カーボンニュートラル」(コメント欄参照)という温暖化防止にもなりますし、
故郷の山の木を使うことで豊かな水源も保ち 山村の農林業を助け 活力ある元気な森林を創ることになります。

 日本の森林(広葉樹などの原生林は除く)は、木を伐採することで健康な森林を形成しています。
幼児期には下草を刈り、定期的に間伐(伐採)し、人が山に手を入れることで土壌にしっかりとした根を付けます。

それが、戦後の高度成長期に海外の原生林を日本人が乱伐し、世界の原生林を荒らしてきたのです。
一方、そのお陰で、古くから受け継がれてきた日本の森林は(伐採しなくなり)逆に荒れ果ててしまった。

 春になると花粉症がよく問題になりますが、生物(木も同様)は、生命の危機を察すると、子孫を残そうと懸命に種を撒きます。 人間だって同じこと。アフリカなどの飢餓状態の人々になればなるほど、子供を生んだって(食べ物がなく)死んでしまうかも知れないと知りつつも懸命に子作りをします。

日本の森林が、以前のような健康な森に戻れば、現代のような大量に花粉を撒くこともないでしょう。

 自分がよく行く山北町や朝日村の林家の方が、毎日 山に出かけているのに花粉症になったなんて聞いたことがありません。 ご存知のように花粉症が特に多いのは、都市部の方々ですが・・・何故でしょうか?
都市部には田んぼや畑が無く、道路は(土が露出してない)アスファルトに、空気中には大量の排気ガス・・・

飛来した花粉も、本来ならば大半が土(田んぼや畑)に吸収され、水分を含み再び飛散する可能性は低いのですが、都市部はコンクリートとアスファルトに覆われて、土の地面が極めて少ないために、何度も風等で再び飛散を繰り返す訳です。 詳しくは(花粉とNOX等の大気汚染の関係)はコメント欄参照して下さい。

森や環境のことを書いていたら、またも長くなりました。(笑)

つまり、木材の「地産地消」は、その地元への経済波及効果は勿論のこと、
自然環境へも計り知れない「一石二鳥」どころか・・・「一石何十鳥」にもなるんです。

 つうことで、村上市の新しい制度のご案内でした。

因みに、岩船商工業会メンバーの「men’s 一発さん」は、3月上棟で・・・惜しくも20万円。
同じく、岩船商工業会メンバーの「MKさん」は、4月(今日?)上棟で倍?の金額。(笑)
MKさん!長男も4月から中学生!。助成金の一部で、カッコいいスパイクやボール買ってやってね!

地元材は 強度も強く価格も安価、エコロジーで環境にも優れ、更に新年度から20%になり、施主さんは40万円GETできるという良いことづくめです。 そして建設会社が地元業者だと関連の住宅産業のみならず、建前に撒く「餅や饅頭・お菓子」、「仕出し屋のごっつぉ」、果ては「上棟祝い」の「お酒」にまで経済効果が及びます。

因みに、日本の気候風土に合っていない、海外の こんな(コメント欄参照)木材を使うと・・・
こんなこと(リンク参照のよう)になります。(以前、高砂屋さんでも紹介しましたけどね)

皆さん、家を建てる時は「岩船町ドットコム」のメンバー工務店・建設会社で宜しくお願いします。
(岩船町ドットコムのメンバー工務店・建設会社はコメント欄のような木材は一切使用しておりません)

by またも、熱く語ってしまった・・・FORESTER=森の番人(になりたい人)でした。