葉隠

先日、部屋のかた付けをしていたら出てきたのですが、

10年ほど前に、証券会社にお勤めのお客様に薦められて、読みかけで終わった本が出てきました。

 

そのかたに「私も若い頃、会社の上司に薦められて読んだ。不景気や会社が不調な時に読むと、心構えが変わってくる。」と言われていたのを思い出しました。

 

「葉隠」・・・・・はがくれ(葉蔭) 江戸時代中期、備前国佐賀鍋島藩士・山本常朝の言葉を、田代陣基が筆録した記録である。「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」の名言で知られる。

 

久しぶりにパラパラと読み返してみたのですが、解釈の仕方によりそーとう個人差が出るであろう書であります。

しかし、ナショナリズムや滅私奉公というとらえ方ばかりでなく「酒の席での振る舞い」など、「最近の若い者は・・・」的な処世術もかなり書いてあります。

今時の若者に、ちょびっと読んでもらいたいなと思いました(忍耐をつけるという感覚はわかるかも?)

 

そんな訳で、「葉隠」にちなんだお薦め映画を一本!

 

 

「ゴースト・ドッグ」 : 1999年 米・独・仏・日製作

・監督 ジム・シャームッシュ、主演 フォレスト「鶴瓶」ウィティカー

「葉隠」をこよなく愛するNYの殺し屋のお話しです。

 

 

「武士道と云うは死ぬ事と見つけたり」の名言を見て思い出したのですが、

昨年亡くなった、apple社の開発者でCEO スティーブ・ジョブス氏の名言です。

「自分がもうすぐ死ぬ状況を想像することは最も大切な方法です。私は人生で大きな決断をするときに随分と助けられてきました。なぜなら、他人からの期待、自分のプライド、失敗への恐れなど、ほとんど全てのものは…死に直面すれば吹き飛んでしまう程度のもので、そこに残るものだけが本当に大切なことなのです。自分もいつかは死ぬと思っていれば、何か失うのではかないかと危惧する必要はなくなるので、私の知る限りの最善策です。」

明日のために、今日を精いっぱい生きようと感じました・・・

 

by バーバリアン1号