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町の居酒屋というより、集会所のようなはまなす。わが家と同じ安らぎを求め、今夜も誰かが足を運んでいます。ひとりで切り盛りして7年。いつも変わらぬ居場所を提供してくれるトミ子さんに現在の心境を聞きました。
ここは夫がする前は別の人がしていたんです。夫が店を継いだのは昭和48年で、翌春に私が嫁に来ました。夫は東京で働いた後、新潟で少しの間、板前をやったことがあったみたいで、それで店をしないかと言われたんでしょうね。店は今年で39年です。昔は出前もやったしね。ラーメン、焼きそば、かつ丼、チャーハンとか、定食もやってたんですが、平成15年に店を建て替えたのを境に昼の営業はやめました。
思わなかったです。岩船の人たちが好きだし、商売も好きなんですね。助けてくれる人も多かった。夫が亡くなって喪が明けるまでは休業しようと思ってたんですが、常連さんが店を開けたらどうだと言いに来てくれて、20日くらいで開けました。当時の常連さん、今もお客さんですが、その人たちと毎月1日に「仲間の会」といって夫を思い出す会をやっているんです。祭りが好きでね、七夕の舟を作ったりする岩船人間で。思い出話をしてもらうとやっぱりうれしいです。
秘訣なんてないです(笑)。この人は冷ややっこが嫌い、この人は煮た魚でなくて焼いた魚がいいとか、だいたい分かってるので顔を見てから出します。今日はバレーボールがあるから枝豆をいっぱいゆでないといけないなとか、野球があるなとか。事前に教えてもらえるし、自分で情報も仕入れています(笑)。材料は親戚の魚屋さんに頼んでおいたり、スーパーでも買いますが、旬のものですね。
1日でも長く生きて、はまなすを続けていきたい。あとどれくらい出来るか分かりませんが、みんなが励ましてくれる声に元気に応えていきたいです。それが支えで暮らしているようなものです。ただ、最近はお客さんが身体を壊したり、病気になったりするのが辛くてね。みんな元気で通ってきてほしいです。
よほどの用がないが限り休まないというトミ子さん。それでも「8月は3日休んでしまった」と残念そうでした。健康のためにはウオーキング。「あっちぇからしてねけど」、涼しくなったら再開です。
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