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第22回 佐藤伸一さん(49歳) <㈱マルエス>

佐藤さん
プロフィール
岩船下浜町生まれ。関東学院大学卒業後、山形県米沢市の米材製材工場で木材の乾燥技術などを学び帰省。24歳から自営業に勤務、2010年から代表取締役。宅地建物取引主任者。岩船郡木材組合副会長。村上製材協同組合理事。越後杉ブランド材品質管理技術員。岩船商工業会事務局。
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森を守る、環境を守るなど、エコロジーに対する意識の高さはご存知の通り。人の身体にいい木材供給にいつも奔走しています。岩船商工業会事務局としてますます多忙(笑)、第21回漁業に続き、林業のマルエスさんに迫ります。

政権が変わり、経済活性化が期待されていますが、当地方はどうでしょう。

この地域は全然、まだまだですよ。でも、業界のうれしい情報として、木材利用ポイント制度が4月からスタートしました。これは、スギやヒノキなどの「地域材」を一定以上使って住宅を建築すると30万円分のポイントが発行される制度で、既存住宅のリフォームにも適用されます。ポイントは農林水産品や商品券などと交換できます。合法性が認めれられた木材が認証され、県では越後杉ブランド材がこれにあたります。

日本の森林の荒廃が言われて久しいです。現状は。

戦後、木材の輸入が自由化され、外材が多量に国内に入ってきたことによって地域材の需要が落ち込みました。森林所有者の生産意欲もなくなり、日本の山が荒廃したんです。でも、10年くらい前から少しずつ改善されてきました。木材エコポイント制度は、温暖化防止や農山漁村地域の振興と地域経済の活性化を目指して国が取り組む制度です。地域材に限られていますので、地域に密着した工務店こそがメリットを最大限に活用できると思っています。

商品

会社の歴史を教えてください。

祖父はもとは北海道で船大工をしていたのですが、岩船に帰ってきて、仲間6人で協力製材所を興したのが始まりで、約60年くらい前です。その後、代表になり、6人のシックスの頭文字とメンバーで丸い輪を作ろうという意味で、会社名にマルエスをつけたそうです。今の事務所は平成10年の建築です。

木の持つよさを感じられる造りです。

この建物内は95%が山北産などの地域材で、20トンの炭素が固定されています。木造住宅は、用材としてして山から木を切ったらまた植え、育てることで大気中から炭酸ガスが減っていくんです。これからも森と共存できる家づくりをどんどん進めていきたいですね。

取材メモ

休日は3人の息子が出場するスポーツ観戦や支援で明け暮れ、唯一の趣味は日曜早朝に行く海釣りだそうです。出番のなくなったアウトドアグッズ、私にください(苦笑)。