奇跡のバラ


いきなり昭和感満載のオカッパを載せてすみません、
これは56年前の私です。
白黒写真の時代なので、鮮明に出ていませんが、左に勢いよく繁るバラの木があります。
見た感じ、植えて3~5年は経った樹木と思われます。

実家が下浜町にあったころ、
植物好きの祖父が育てていたこのバラを
八日市に引っ越す際、父が業者さんに頼んで移植したのでした。
普通、バラの寿命は3~10年といわれているらしく、
20年くらいなら老木とのこと。
八日市で数年は真っ赤な花を咲かせていましたが、
通るたび、最近、花を見ることもなくなったなぁと思い、
昨年秋、命からがら立っていた枝の一部を切り取って持ち帰り、何本かの挿し木にしてみました。

最初、勢いよく葉が繁るのは、根が出た証拠ではなく、
枝にあった養分で伸びただけで、ここからが勝負でした。

やっと冬を越し、春になって生き残ったのは2本。
それでも初夏にかけてぐんぐん成長し、
たくさんのつぼみをつけました。
挿し木最初の年は木を充実させるため、花を咲かせてはいけないらしく、すべて摘み取っていましたが、
一度だけ開花してもらいました。
予想以上の美しさに涙が出そうでした。

実家に残るバラは奇跡の60年もの。
近く息絶えても、
これで命を引き継ぐことが出来そうです。
by マイケル
(写真の位置、うまくできませんでした(T_T))