浜ボウフ

小学校の頃は、今の北浜町の後ろのあたりの砂浜にもたくさん自生していて、
当時飼っていた犬を連れて家族で採りに行きました。
ペスという犬で、普段ろくに散歩もさせていないので、
砂浜に放すとうれしさで気が狂ったみたいにどこまでも駆けていったものでした。
おにぎりや水筒を持っていって、ゴザを敷いてそこで食べ、
収穫したボウフは夕食で味噌をつけて食べました。

砂浜の浸食や外来種の繁殖の影響か、
すっかり姿を消して、その後、大越さんで売ったりしてたので、
母が買ってきて大事そうに食卓に乗せていましたが、
それも次第になくなってしまいました。

17年前、某所にたくさんあるとの情報があり、
親戚と一緒にそこへ繰り出し、まさに夢のように立派な上物を収穫。
みんなで意気揚々と帰宅すると、
最愛の猫タマが交通事故に遭っていて、自力で立てないありさまで、
すぐに動物病院に連れていきましたが、
先生から安楽死を勧められ、13年の生涯を閉じたのでした。

あんなに収穫してきてしまったからバチが当たったのだと
ボウフウは採らないことに決めていたのですが、
とあるきっかけで4年前から再開しました。
今年もこんなにきれいなのが採れました。
私にはペスやタマとのせつない思い出がいっぱいの
春の珍味です。
by ゲン

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