ツール・ド・東北 2014

14日(日)宮城県石巻市で開催された「ツール・ド・東北 2014」に参戦してきました。
今年は抽選だったのですが、見事当選!昨年に引き続き2回目の参加でした。
当日の参加者は2787名だったそうです。今年も100kmコースでした。

13日9:30出発。今年は塩竈市の友人に会うため、一般道(113号)で行ってきました。
塩竈市内で見つけたこのお店の名前(写真左上)。こりゃマズイんじゃない?
松島はさすがに観光客でごった返していました。かなりの渋滞。
無事に会場の石巻専修大学へ着き受付を済ませたあと、翌日の駐車場の場所をチェックしてからホテルへ。
泊まりは昨年と同じ東松島市のホテルですが、安くて親切。
「まるまつ」で夕食。その後、部屋呑み。

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朝3:30起床。4:00朝食。ちょっと食べ過ぎました。
5:00にホテルを出て、決められた駐車場へ。ここから会場までは自転車で約15分の自走。
6:10ころ会場到着。この大会は地元新聞社とヤフーが主催なので、結構お金がかかっています。
他の大会よりもかなりゴージャスな印象です。
スタート前には、選手の上空をカメラが飛んでいましたよ。(写真上中)
会場アナウンスによると、ヤフーのHPで生中継されていたとか?見てた人もいるかな?
霧がたちこめる中、100kmコースは6:45スタート。オレは7:00ころスタート。
でも、走ってるうちにだんだん霧も晴れ、暑いくらいの良い天気になってきました。

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この大会のポイントはなんといっても景色とエイドです。
いつも目にしている日本海とはまた違った、それはそれは美しい景観です。
走ってる途中で何度も現れる高台のビューポイントからの眺望はなかなかのものでした。
100kmコースには4ヶ所のエイドステーションが設けられていました。
写真左上から、①女川汁(サンマのつみれ汁) ②雄勝のホタテ焼き ③ホッキ貝入りシーフードカレー
④アワビ入り十三浜茶碗蒸し
もっと長いコースでは、さんまかば焼き丼とかフカヒレスープとかも振舞われたらしいです。

11:55に無事ゴール!
完走証を受け取り、記念写真を撮ってもらい、プラプラしていたら何やら人だかりが…。
そうそう。今年はあのケネディ大使が60kmコースを走ったのでした。(写真右2段目)
しかもシューズはビンディングでしたので、普段からサイクリングをされてる方なんですね。びっくりです!
写真はちょっと薄暗いですが、大使が東日本大震災の写真ブースを見学されてるシーンです。

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昨年は、被災地をサイクリングすることに少し違和感を感じながら走り始めました。
仮設住宅の前で手を振って応援してくれてる方々に、こちらも手を振って涙したのを覚えてます。
でも走り終わった時には、現状を忘れないこと、それを伝えることが参加者の役目なんだと思いました。
だから今年は割り切って、楽しんで走ることにしました。自分から話しかけることにしました。
そうすることによって、この大会の意味が分かるような気がしたのです。
一人だったせいもありますが、いつもの大会よりも、知らない人との会話がはずみました。

最後のエイドステーションで茶碗蒸しを食べてたら、スタッフの女性に話しかけられました。
スタッフ「茶碗蒸し美味しいですか?ちょっと甘いらしいですね?」
オレ「うん、少しね。でも疲れてるから、これくらいの甘さがちょうどいいよ。」
スタッフ「来年はね、私も走ってみようかと思ってるんです。なんだか自分も挑戦したくて。」
と言いながら、忙しそうに仕事に戻って行きました。

日本人は忘れやすい人種だと言われます。(それが都合いい場合もよくありますが…笑)
震災から3年半。復興はまだまだ進んでいません。
道路は少しは良くなったものの、昨年とほとんど変わっていないと地元の方が言っていました。
仮設住宅で不自由な暮らしをされてる方も、まだまだ大勢いるのです。

「がんばって!」「あと少し!」「来てくれてありがとう!」「来年もまた来てね!」
沿道で応援してくれてる皆さんから、どれだけ多くの元気をもらったことでしょう。

「応援してたら、応援されてた。」は、この大会のキャッチ・フレーズです。
結局また、今年も応援されてしまったような気がします。

来年も絶対に参加したい!当選したい!当選させて!お願いっ!
「ツール・ド・東北」は、そんなふうに思える、愛すべき大会なのでした。

by BOSS