シャドウズ・アンド・ライト / ジョニ・ミッチェル

音楽と自転車

ジョニ・ミッチェルが1980年に発表した傑作ライブ・アルバムである。
メンバーが凄すぎる。
・ジョニ・ミッチェル(ヴォーカル、ギター)
・マイケル・ブレッカー(サックス)
・パット・メセニー(ギター)
・ライル・メイズ(キーボード)
・ジャコ・パストリアス(ベース)
・ドン・アライアス(ドラムス、パーカッション)
・ザ・パースエイションズ(ヴォーカル)

レコードは2枚組で、また映像作品(ビデオ、LD、DVDなど)としても発売されたが、
収録曲が異なるので要注意。
レコードの方が収録曲が多いのだが、ジャコのベース・ソロが収録されていないので、
どうしてもDVDを買わねばならない。
そしてこのベース・ソロがとんでもなく凄い。
世界中のベーシストに影響を与えた、渾身のパフォーマンスである。
このためだけでもDVDを買う意味はあるのだが、やはりライブ・アルバムは映像があると、
それを観る前と後とでは、全く聴く感覚が変わるものだ。
演奏する姿がはっきりと目の前に浮かぶから、レコードが何倍も楽しめるような気がする。

どの曲も名演奏なのだが、中でも秀逸なのがタイトル曲「シャドウズ・アンド・ライト」。
これはライブ最後の曲で(この後にアンコールが2曲あったようだ)、
ライル・メイズの静かなシンセサイザーの演奏をバックに、ジョニ・ミッチェルが
ザ・パースエイションズ(5人組)とほぼアカペラで歌う荘厳な一曲で、コンサート最高の見せ場である。
ライブ会場は屋外なので、辺りはもうすでに真っ暗。
ザ・パースエイションズの面々の滴り落ちる汗がライトに照らされ、緊張感がビンビン伝わってくる。
歌い終わった後、全員やり切った感がマックスで、こちらも思わずもらい泣きしてしまう。
いやー、観るたびに感動。

ジャコもマイケルもライルもドンも、若くして鬼籍に入ってしまったのがとても悔しいが、
この素晴らしいライブを遺してくれたことに心から感謝したい。