染井吉野

岩船花便り

桜のように葉より花が先になるのは、
受粉のために虫を寄せるのに邪魔な葉っぱを後回しにする「虫媒花」という分類に入ります。

私が小学校の頃は、卒業式になると用務員さんが当日に合わせて
桜の花を満開にしてくれました。
ストーブに薪をくべて暖かくして、とても大変な思いで咲かせてくれたと校長先生が壇上で話していました。
3月のまだ寒い時期。あれは、ヤマザクラだったのでしょうか。
今もこの慣習は続いていますか。

調べたら、ソメイヨシノ(染井吉野)は、
江戸時代後期にエドヒガンとオオシマザクラという品種を交配させて生まれたとあります。
クローンです。
桜を撮りに保育所付近を歩いてみたら、
こんなに古木になっていたことに驚きました。

思えば、私が保育所に通っていた頃からあった気がします。

そして、なぜ桜が小学校の校庭に多くあるのか、ですが、
江戸時代の学者・本居宣長が詠んだ
「敷島の大和心を人問はば 朝日ににほふ山桜花」という歌が当時の日本に広まり、
桜が日本精神をあらわす花になったとのこと。
いさぎよく散る日本軍人の象徴とされ、
子供たちにも軍人精神を教え込もうとしたのが始まりなのだそうです。

by マイケル